梅雨の合間劇場
梅雨はいっときお休み中。
青空の気持のいい日々です。
こういう晴れ間に、集落のあちらこちらから聞こえてくるのはモーターの音です。
草刈りや、木の剪定。
こうした音は、たぶんここに昔から住む人たちにとっては当たり前なのでしょうが、
比較的”まち”から移り住んだわたしたちにとっては、ひとと野山とが交わり合う営みの、心地よい音楽のように聴こえることがあります。
そしてその合間には、名をしらない渡り鳥たちがさえずるのです。
やまちゃんも時間をつくって、野らり暮らりの庭や、ご近所さんの草刈りや剪定にと、モーターをうならせます。
なにしろ、植物は伸びるのです。
いつまでもつづく追いかけっこです。
お気に入りの作業用パンツも、風に舞ってすがすがしいかぎりです。
薄暗くなってきてあちこちから聞こえてくるのは、かえるの大合唱です。
目の前の田んぼでは、田植えに備えて水を張り、
この季節のこのひととき、水面に、木々や山や雲や空の色や、
そんなものたちを鏡のようにしずやかに映し出します。
絵画のような、野山とひととの営みです。
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